青春コンプの解消法 案

俺は青春群像劇が、メディアが作り出した虚像に過ぎないコトを理解しつつも、それに対する憧れを未だに強く持ち続けている。いわゆる青春コンプというやつだ。そして、それはユートピアである上に実際体験してみたらそんな憧れるようモノではないということも勘づいてはいる。それでも憧れてしまう。しかし青春群像劇をこの先の人生で取り戻すコトは不可能に近い。青春・イレデンタは一生モノになってしまう。

強いて一つその打開策があるとすれば、「憧れていたモノの理想は、実際現実とは全然違うということを身をもって体験する」という経験を沢山積むことで、あれだけ僕が憧れていた青春群像劇だってきっとこんな感じなんだろうと実感を得るコトくらいだろうな。

俺は強く憧れているコトがとても沢山ある。その一つ一つを実現し、その現実に幻滅してゆきたい。幻滅するために実現する。なんとも虚しい感じがするが、結果的にそれが精神的に幸せになるための、足るを知るための、唯一の方策だと思う。現実を高めると同時に、幸せ認定の閾値を下げるのだ。