砂の女 読了

浪人期ということで、僕は本を一つの話は一気に読みたいため、短編を読むことにしてて

安部公房の「笑う月」というのを選んで読んでいた。初安部公房だった

僕は安部公房にすごく期待していて、、逆になんで今まで手を出してこなかったんだろう…?という感じだった

しかし、「笑う月」はどう考えても初心者向けではなかった。ブログや、下手したらツイートの下書きをつらつら並べたような印象を受けた。また他の作品を読んでないと面白みが半減すると思われるモノも数多くあった

このままでは僕の中での安部公房への印象があんまりになってしまう

また軽〜く安部公房ワールドに触れてしまい、他の作品も調べたせいで、安部公房にめちゃめちゃ興味がわいた。この関心を浪人が終わるまで生殺しにするなんて無理だ。

最近親友に積ん読を批判されたし。その批判はとても的を射ていて納得したし。せめて、ここまで読みたいと思ってるモノは読もうと思った。

まぁ安部公房はめちゃめちゃ長い作品はないし、、と3作品をAmazonで注文。「砂の女」「壁」「他人の顔」だ。

そして、砂の女が一番最初に届き、タイトルからして面白そうだし、有名だし。読み始めた

正直言ってちょっとしんどい部分があった。ちょっと昔の小説特有の読みづらさがあった。パラパラ見た感じ、「壁」を先に読んだ方が良い気もした

しかし、頑張って読み進めて、最後のページで思わず「アッ」と声が出た。流石だと思った

これは僕は全体を通した味わいが醍醐味だと感じた。すぐにもう一読して味わい直したいという欲求に駆られてて困ってる。そんな余裕はないのに。浪人中じゃなくともこの世には鑑賞したい作品があまりにも多く、一つの作品に長時間かけたくはないのに、、、

まぁ読みづらいと感じる部分があったので、全体像を掴んだ上でもう一回鑑賞したいという感情が強いのかも。うまくリアルタイム?で鑑賞できた自信がないから。

そういう作品は多い。読んでる最中は結構文字を追うことばかりに専念してて、辛いところがあり、読み終わった瞬間に一気に価値がわかる、みたいな。カフカの「変身」とか僕的にはそうだった。なんなら解説を読みながら「おぉ〜!」ってなった感じがあったアレは。

映画化されてるのを見たい。2時間43分。長い。とても。しかしすごく整理される気がする。映画を見れば

この作品に期待し過ぎた感もある。僕の鑑賞能力が低い説もある。わからない。色んな解説を読んでいこうと思う。僕はそうやって作品の価値を理解することが多いから。でも、全体を通した読後の印象は良い。見事!って感じ。

まぁ「壁」は近々読むかな、、