トリガー

小4の時、塾の国語のテストで28点を取ったことがある。国語は私の得意科目だったのに

配点が8点の記述問題は当日する生徒の相互採点でなく、記述は満点だったから正確には36点で翌週返却されたんだけどそんなことはどうでも良い。だいたい普段は85くらい。悪くても70台みたいな感じの中でそれだった。

なんか試験時間中、こんな事は後にも先にもこの時だけだけど、消しゴムを2つに割ってそれを短く折ったシャー芯をいっぱい刺して割れた消しゴムを再び二つにくっつけたり、物思いに耽ったり、その記述の答案の質に固執したり、したのは結構ちゃんと覚えてる。なんでそんな事をしたのか覚えてないが。僕は当時は毎週の復習テストには宿題プリントを3回やって万全の体制で臨み、また試験中もかなり集中して真摯に取り組んでたのにその時だけ…

試験終了のベルが鳴った時に、ハッと我にかえり、全然解き終わってないコトに気付いた僕はその場で泣き崩れた。たかが一回の宿題テストなのに。それでクラスすら落ちないだろうに。親が怖かったのか?わからない。とにかく泣き崩れて、相互採点されたモノもマトモに直視できず、その後の授業中もずっと泣いていた。相互採点相手もひどく困惑していた。そりゃそうだ

当時行っていた国語の個別塾の先生に申し訳ない。親がこの点数を知ったらその先生を変えさせるかもしれない。その先生は悪くないのに。僕が試験中ぼおっとしてたのがいけなかったのに。そんな気持ちからの涙だったのかもしれない。案の定僕の愚かな母親は塾の後点数を聞き、めちゃめちゃ不機嫌になっていて、先生をやめさせようみたいなことを口走っていた気がする。もっともそういった旨は普段から口走ってた気がするが。ほんとしょうもない。たかが小4の週に1回ある復習テスト程度で。母親が普段からそんなんだから、僕もそんなことを重大に受け止めすぎて泣く羽目になるのだ。ゴミが教育ママの猿真似をやるとさらなるゴミになる。

そして、なぜかわからないが、僕の点数はクラスのみんなに知れ渡っていた。夕食休憩後に別のクラスと合同になるのだが、その休み時間に、僕の点数を大声で叫ぶ者がいた。泣き崩れていた僕がよっぽど面白かったのだろう

しかし、現実を直視したくない僕は、異常に空欄が多かったいう事実は知っているものの、まだ自分の点数を知らなかった。自分の点数を知るコトに結びつく情報も遮断したいということで休み時間ずっと指で耳を塞いでいた。ずっと知らないままでいるなんて無理なのに。当座の現実逃避がしたかったのだ。きっと。

だから何を叫ばれたのかもあまりわかってなかった

しかし、何を叫ばれたのか(まぁ前述の通り点数を叫ばれたわけだけど)、少しは気になるわけで、クラスにいたある女子に聞いてみた。点数を叫ばれたとは思ってなくて、何を叫ばれたのか軽く聞いてみようと思ったのだ。

その女子には全く悪気はなかったのだろう。僕がコトをここまで重大に捉えているとは思っていなかっただろうし。普通に親切心から正確な情報を教えてあげようと思ったんだろう。その女子には「○○(叫んだ奴氏名)が△△(僕の氏名)の復テの点数は28点って叫んだ」みたいな旨を伝えられたと思う。 その瞬間僕は再び泣き崩れて再起不能になった。

ふとLINEグルの整理をしていて、中学受験の塾時代のグルを見つけ、懐かしんでて、メンバーを見てたらその女子を見を見つけて、このことを思い出して急遽記したくなり記した。

このように日常には色んなことを思い出して、それを記したくなるトリガーが至る所にひそんでいる(結論それ????)