映画 ドグラ・マグラ

最近、映画「ドグラ・マグラ」を見た

僕は去年の夏に「ドグラ・マグラ」を読み、だいたいの要領は掴んだつもりだったけど、少し読んでる時に辛いと感じることがあった。読後感や全体の雰囲気は好きだったけど。あらすじを説明しろと言われると厳しいところがあった

色々な解説サイトを読み漁り、一応の了解はしたつもりだった。ただ微妙な部分もあった

映画は複雑なストーリーを整理しており、映画を見て初めて内容を理解した、そういうことだったのか!となる声もある、という情報を見て映画には期待していた

正直、映画を見て新たに得られた情報はなかった。思ってた通りのストーリーをなぞったという感じ。小説と解説を読んで釈然としなかった部分は、映画でも釈然としなかった

ただ、映画が作品の持つ雰囲気を再現できてないという意見を見たが、それは違うと思った。割とイメージ通りの世界を描いてて、そこはかなり満足だったから。いくつか烏滸がましくもケチをつけたい部分はあったけど、それは別の部分だ

桂枝雀の演技がとても良かった。完全に想像通りの正木博士だった。小説を読んだ人間は彼の演技を見るためだけにも鑑賞の価値がある映画だと思う。他も、雰囲気の再現としては結構良いセンをいってると思った。

まぁまずは小説を10回は読まないと、、いつのことになるかわかんないけど、、