個別指導コンプレックス

生まれて初めて個別指導なるものを受けたのは
小2だったと思う。多分。
小2の1年間だけ浜学園に通ってて、
困ってるとかでも無いのに、同時に、はまっくすとかいう個別にも通うことになった。

それ以来僕の親は何かと個別に行かせたがった。

正味、塾の算数の授業を聴く習慣ができなかったのは、いくつか発生する疑問点を個別で解決すれば良いやなんて思っていたことが、確実に原因として考えられる。

なんか当たり前のように中学入ってもその個別は継続で

でも、勉強習慣を失った僕は普通に学校の勉強から落ちこぼれて行ったし

他にも色んな個別を試したが、最初からあまり本質的には意味がないとわかってた。親が行かせたがるし、行くと安心するだろうし、反発するのは面倒で、しかもその週に2時間とかでも一応宿題に触れる機会があるのは助かるなんていう日本の底辺みたいな思考をしてた。
学校の数学の授業なんて高度で個別の先生が対応できてなかった。時間の無駄やん。
でも、なんかその先生を庇ってる部分があって、親に害にすらなってるからやめるべきなんて言えない時期も長かった。
その後家庭教師が来てた時期もあった。あまり効果はなかった。少なくとも今生きてることはほとんどない。2時間くらい、その教師が満足して帰れるよう機嫌をとってる部分すらあった。なんか一応やった感を醸し出すということだ。逆にこの謎高度なテクニックが磨かれた。

で、こういった個別に通ってる事実を中高の同級生に言うことはほとんどなかった。

恥ずかしかったからだ。

まず人より金がかかってる。
金をかけられてる子供だと思われるのがとても恥ずかしいことだという精神をずっと持ってきたし、今も持ってる。
所詮、そういうコミュニティ内なのに、その中で、さらに…!というのをとても恥ずかしかった。
それに個別ってなんか過保護感がある。

さらに、そのコミュニティ内で成績が良かったことが一度もない。
なんか、一斉授業では物足りないから…!なら尊い感じがするが、
個別指導をお願いしてもらってるくせに、それでいて成績が悪い無能みたいで(実際そう)、とても嫌だった。

今、月一回くらいのペースで英会話をやってる
気が向いた時に予定を入れてもらってるし、主体的に楽しんではやってるが、
やはり個別指導コンプレックスのせいで、
日誌をSNSに書くにあたって、ボカしてしまうことが多かった。

他にも歌が下手すぎてボイストレーニングに通ってた。
本当に今も下手だが、それまでは激ヤバウルトラ鬼下手で十分成長はしたが、それでもボイストレーニングを受けた結果でこれか…!という感じので人には言えず、ある友人にその会員証が見つけられた時に、通ってると口を割りさらに周りに言わないよう口止めまでした。

個別指導コンプレックスとは関係ない話だが、
個別指導って(個別指導に限らずだが)、絶対、自習時間が安定して取れてる人間が1週間で発生する疑問点を2時間くらいで解消する場とかじゃないと絶対意味がない。

そうしないと、別にそれが全ての勉強時間だとしたら短過ぎる上に、受動的だと酷く苦痛な時間で、そういう感情を伴った学習は身につかないからだ。