透明人間

こんなことはSNSに書くべきではないのだろうけれど、
書いてしまう。

一応書くべきではないのはわかってるというリテラシーは有してると了解して欲しい。

なんせ、監視されてるかもしれないわけで。監視してるならごめんね。

僕の予備校の東大文系クラスの人数は一桁だ。
東大模試とかだと、ある一列に全員収められる。
第一回オープンの前後はともに同じクラスの女の子だった。
この二人はよく喋ってる。
一方僕は教室で人とコミュニケーションを取らない。
拒否してるわけではないが、積極性がない。

他の子はおそらくほぼ全ての授業に出てる中で、前期は5つしか授業に出ず、休み時間は予習か読書かイヤフォンをつけてのスマホ操作をしているという有様なので、僕の孤立はとても自然なことだ。

東大オープンの実施される教室に入った時、僕の前の席の女の子は既に着席していた。

後ろをチラチラ見てる。

僕が着席してもそれを続けてる。

僕の後ろの席の女の子が来たのを見ると、駆け寄って、

全統模試って冠してるからマークシートのイメージがありすぎて、東大模試なのに先が丸い鉛筆を6本持ってきてしまった。ホントにしょうもないことだけど、どうしても伝えたくて…!」

的な旨の内容を喋って。

「いやでも英語でマーク塗るからゆうて明日は使えるやん」と思いつつ、

僕は透明人間さ きっと透けてしまう

そんな歌詞が脳内に鳴り響いていた。

この二日間、この子は頻繁に後ろを振り向くのだけれど、

まるで僕が存在していないかのように振る舞っていた。

逆に存在しないように振る舞わないといけないような、陰キャ性を発生させてて、申し訳ないとすら思う。

この子が振り向く時、僕を跨いで、僕の後ろの席の子に話しかけようとしてるのだ。

何かを悪いというのはとても難しい。
僕には簡単じゃないことだよ。

だけれど、

仮にも、同じクラスに一応所属しているという事実がいけない。

同じ電車に乗り合わせた乗客同士が知り合いで、席が離れた二つしか空いてなくて、そこに座って会話しても特に気にならないだろう。儀礼的無関心の中であれば。

そういうことだ。